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加茂水族館(クラゲドリーム館)の話 その3


クラゲドリーム館では、光る緑色のクラゲ蛍光たんぱく質で知られるようになったオワンクラゲも泳いでいました。
この研究でノーベル化学賞を受賞された下村 脩先生の話が詳しく紹介されていました。

飼育されているオワンクラゲは飼っているうちにだんだん発光しなくなるのだそうです。
自然界から取ってきて間もないクラゲは発光するのですが、人工繁殖して水族館で生まれたクラゲは発光しなくなるのだとか。光るようにするためにはどうすればいいかと相談すると、下村先生が直接電話をかけてくださって、餌を変えると光るようになるのだと教えていただき、また光るクラゲが展示できるようになったそうです。

実は、下村先生がノーベル賞を受賞された時、クラゲ工房の想芸館にもちょっとしたフィーバーが巻き起こっていました。

「ノーベル賞の光るクラゲはそちらで作っておられるのですか?」
「ノーベル賞の光るクラゲと何か関係があるのですか?」

残念ながらうちで作っているクラゲとは何の関係もないのですけれど、こういう電話がじゃんじゃんかかってきて、なかなか面白い数日間でした。僕はこのときまで、緑色の蛍光たんぱく質の話も、まったく知りませんでした。不思議なものだなあと思いました。

想芸館の水中オブジェは、樹脂に混ぜ込んだ蛍光色をブラックライトで照らすことで光らせています。照明を落とした場所ですと、大変不思議で美しい色で発光します。ただ商業施設の場合、照明の暗い場所は少ないということもあり、見ていただく機会はそれほど多くありませんでした。想芸館から出しているクラゲは圧倒的に照明の明るい場所で見てもらう、シンプルな白いクラゲがほとんどなのです。

蛍光色で発光する水中オブジェは、不思議な試作品がたくさんできてきています。
今後、そうした試作品もレンタルできるようにしていきたいと思っています。

●写真は想芸館で試作した水中オブジェ<アフログレープ>

想芸館代表 奥田エイメイ

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